2021年6月3日木曜日

フルMDF・4SPオーディオ制作【エンクロージャー編その2】

 

前回、天板と底板、そして側面板から仕切り板まで背面に貼り付けたワケですが・・・それが失敗だと分かり、今回はそれらを剥がして前面パネルの裏側に貼り付けるトコからのスタートとなりますw
接着は木工用ボンドとは言えしっかりと固定されていたのですが、幸いにも接着面にカッターを入れて切り開く事が出来ました。とは言え、断面は綺麗ではないのですが・・・最終的にはまた同じ箇所で貼り付ける事になるので、問題はないかと思います。


ボンドが硬化したら、今度は間違って貼り付けた背面を合わせて万力で押さえます。と言うのも、実はここまで来て一度剥がした影響なのかMDF板に歪みが出て来まして、その修正を兼ねて背面を借り合わせた状態で隙間をパテで埋め、飛び出た部分をヤスリで修正しております。この時点で綺麗に仕上げておけば、塗装した時の失敗もないかと思います。・・・まぁ、この作業は前回もやったんですけどねwww

さて、エンクロージャが出来上がったところで、今度は塗装に入るワケですが・・・前に作った物はニス仕上げにしたので完成後はベタついてしまった事、垂れてムラが出来てしまったりニスが乗らない接着部分に不満があったりと後悔しまくりでしたw 今回は塗装にも拘ると言う事で・・・エンクロージャの内側には「ジェッソ」と呼ばれる下地剤を使う事にしました。これを塗る事でエンクロージャ内の防湿を行い湿気によるMDFの劣化や音質の変化を防ごうかと思いまして。また普通の塗料より粘度が高いので木材に染み込む事なく塗れる事もあり、下地剤にはピッタリですね。なおチラリと写ってますが、こんな物もダイソーには置いてあります。

実際に塗るとこんな感じです。内側なので適当に筆で塗りましたが、実は2回塗りしております。最初は原液のままで塗ったのですがハケ目が目立ったので、2回目は若干水で薄めてます。水性なので扱いやすく匂いもあまりないので室内で作業出来る点も良いですね。あと画像にはないですが、背面側にも塗ってます。そして、もう一つ・・・・適当に塗ったワケは

ジェッソの上から黒のミルクペイント(ダイソー品)を塗るからですw

今回のコンセプトに白のジェッソが合わないので、買っておいた黒のミルクペイントを使ったんですが・・・実は当初の計画では、この黒のミルクペイントのみを使う予定だったんです。ただ、ここまで来るのに時間が掛かりまして、その間にジェッソや他の塗料が発売されたので・・・ここは見えなくなる部分と言う事でこれを使ったワケです。

さて、問題は外装の塗装です。先程述べた通り画像左のミルクペイントを使う予定だったんですが・・・月日が流れるウチにダイソーで「メタリックペイント」なる物が発売されまして、この商品は某社の「アイアンペイント」と似たような風合いが出せると言う事で地元のダイソーを通い詰めて、何とか購入。その際にジェッソの存在も知り一緒に購入しているワケです。塗装の事をあまり知らない人にも分かるように言わせてもらうと「鉄のような質感が出せる塗料」と言う事です。
そうは言っても、実はただ塗るだけでは鉄感は出ないんです。上の画像下にMDFの切れ端が黒く塗装されてますよね?左がミルクペイントで右がメタリックペイントを塗った物なんですが・・・右側は黒にラメが入ってる感じにはなるんですが、鉄感にはほど遠いですね。そこで、どう鉄感を出すか色々試してみました。その結果・・・

右にある目の荒いスポンジを使ってポンポンと塗料を乗せる事で凸凹が出来て、その陰影とラメで鉄感が出せると言う事が分かりました。当初は左のメラニンスポンジで行うつもりだったのですが、穴が細かいので鉄感が弱く代わりの物を探していて見つけました。「アイアン塗装」ではスポンジでのポンポン塗装が鉄板のようですが、目の細かさまではネットで見つけれなかったので、試行錯誤の末にこの目の荒いスポンジに行き着いたワケです。

で、実際に塗ってみたのがコチラです・・・この凸凹感、元々はツルツルなMDFとは思えない質感になってるかと。このメタリックペイントもジェッソ同様に粘度が高いので、そこにスポンジを使う事で凸凹感が出せるワケなんですが、流石に1回のポンポン塗装では綺麗に塗れません。そうなると下地のMDFが見えてまいカッコ悪くなるし、やれば分かりますがポンポン塗装で下地が見えなくなるまで行うのは根気のいる作業です。今回は外装を全部この方法で行うので、何か良い方法はないかと試行錯誤してたら・・・

最初にベタ塗りしてから、ポンポン塗装をすれば楽に綺麗に塗装出来ました。
画像はベタ塗りした状態なんですが、実は先程の目の荒いスポンジで横に移動させて塗ってますので、その筋が付いてます。これはコレで良さそうとは思ったんですが、あくまでも今回は「アイアンペイント」と言う事でハケ目が乾かわいて固まらないウチに上からポンポン塗装を施す事で、より凸凹感ある仕上がりになりました。

最後の仕上げとして塗装面の保護の為に「マットバーニッシュ」を塗って完成です。バーニッシュと言うのはクリアー塗装を行う物で、今回は鉄感を出すためにつや消しを選んでます。こらも他の塗料と一緒に売られていたので購入。今回の塗装は塗料から筆からスポンジまで、全部100均で賄いました。なお、バーニッシュは塗装面の保護を目的としてますのでスポンジではなく、均一に塗れるローラーにて塗装しています。


まぁ、こんな感じで塗装をしていくワケですが・・・実はこの段階では前面と底板しか塗装しておりません。と言うのも実は訳ありなんで後で紹介しますが、更に鉄感を出す為の秘策があると言う事だけはお伝えしておきましょうか。

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