2019年3月16日土曜日

300円スピーカー改造【アンプ編(改造)】

300円スピーカー改造の第三回は、いよいよハンダ作業を行い、実際に改造していきます。前回のブログでは改造場所を説明しましたが、それを図にすると・・・こんな感じになります。まぁそうは言っても「3回目」にして決めた配置なので、この位置決めもそれなりに苦労した事を分かって頂ければ幸いですw
そしてこの作業・・・実は元旦からやってますwww




えー、いきなり難度の高い改造から始まっておりますが・・・3回目ともなると、改造する順番も分かってきますw

まず、配線は全部変更する為に外しICチップの足には部品取りから取った10kΩの抵抗と、失敗したアンプ基板から取り外したC1C2のチップコンデンサを繋いでいます。これにより高音と音量は下がりますが低音はそのままなので、結果として低音が強調されると言う事です。ちなみにハンダ付けする前に、絶縁と仮固定も兼ねて両面テープを貼り付けておけば作業しやすいですし、一応緩衝材の役割もあります。ハンダ付けも熱に気を付けてICチップの足にハンダを先に盛っておく方が効率良かったです。

そして・・・この作業さえ出来れば、他の作業はさほど難しくはありませんw

今度もいきなり冒頭の説明にはない事をしておりますが、実はボリュームを変更しようと思いまして元々付いていた物を外し、その場所へ元々付いていた配線を繋げています。もちろん青線がGで白線がR、橙線がLなのは、分かりやすいように元の配線色と一緒にしています。

本当はボリューム交換まで考えてませんでした。いや実際には回路が分からずに諦めていました。ですが、他のサイトで交換している人が居ましたので参考にさせて頂きました。

ボリューム変更に使ったのは・・・D級アンプとして最も?安価なデジタルアンプ8403を使用したアンプキットです。
「何故コレがあるのに300円スピーカーの基板を?」
って思う人が普通です。答えは簡単・・・ポップノイズ対策に失敗してICチップの足がもげた→もう音が出ないのでボリュームだけ外した って事なんですw

このボリュームは良くあるツマミ状の物なんですが、300円スピーカーにはなかったON/OFFも出来る物なので、今回の改造の追加作業として取り入れました。

ただ、基板からどう取り外すのか分からなかったので・・・破壊しながら取り出したワケなんですが、何でも足を全てハンダで盛って一つにしてから熱をかけて一気に取り出すそうですw
そして配線なのですが・・・イヤホンジャックの配線を入力側、改造しているアンプの基板からの配線を出力側とする事でボリュームが間に入るので、そこで音量を調整出来ると言う仕組みです。
ON/OFFの方はボリュームを最小から回した時に「カチッ」と言った時に通電する場所があるので、そちらにアンプ側のプラスを繋ぎ、繋がる方を電源側に繋ぐ事になります。

ただ、この画像だけでは分かりづらいと思いますので、仮に番号を振ったとすれば・・・ボリュームの足(端子)が下記のようになった場合を説明します。

⑦ ① ④      スイッチONで⑧→⑦への通電があります(電源)
 ↑  ② ⑤ 回転軸   ①と④をGとして青線を繋いでます(アース)
⑧ ③ ⑥      ③がL入力で②がL出力です(L側の音)
           ⑥がR入力で⑤がR出力です(R側の音)

さて、せっかくボリュームによるON/OFFが出来るなら、それを表示させるLEDが欲しいですよね?そこでR8の基板をバイパスさせてLEDのプラスとマイナスの場所に配線を繋げ、その先に抵抗とLEDを取り付けます。チップ抵抗があればR8の場所に付けても良いのですが・・・手持ちの物がなかったので、LEDの方に抵抗を付ける事にしました。そのLEDも100均にあるイルミネーション用のヤツなんですが、時期的な商品なので今では手に入らないかもです。あくまでもON/OFFの確認なので光量も要らないし、サイズも小さい方が良いので選んだワケですが・・・最大の目的はコスパですねw 北海道でも田舎の方なのでLED単体で売ってる店がほぼ無くて、あっても高いので必然的に100均となるワケです。

今度はチップコンデンサを交換して低音を出るようにしていきます。
部品取りから外した3.3μFをC3とC4に繋ぎます。元々の足は短い為にズズメッキ銅線を利用していますが・・・文字の方がマイナスでチップ抵抗側がプラスなので、くれぐれもショートさせないように気をつけて作業を行います。また使用したコンデンサは丸いので、基板側には両面テープを貼って仮固定をしてからのハンダ付けとなります。

ただ・・・このハンダ付けには特に注意が必要で、元々チップコンデンサがハンダ付けされていた場所なので外す為にはハンダごてを2本使って、両方から熱を掛けて取らないと・・・基板と繋がってる回路(パターン)まで剥がしてしまう事になり、その時点で修復はほぼ不可能に近くなります。そして・・・それが自分の2回目の失敗でした。

この作業、実はもう一箇所ありまして、それがC1とC2のコンデンサ交換です。こちらは10μFで同じく部品取りした物を再利用し、足りない足はスズメッキ銅線を使ってます。もちろん先に両面テープで仮固定してからのハンダ付けも一緒ですw

交換したコンデンサの容量は他のサイトの丸パクリだった事、たまたま部品取りの基盤に同じ容量のコンデンサがあったので良かったのですが・・・まぁ手持ちになければ近い容量でも良いとは思います。

今回は配線も交換すると言う事で・・・スピーカーに繋がる配線もイヤホン等で使われている「リッツ線」に交換しています。
本当は、車弄りで使ってたエーモンのスピーカーケーブルを使ったんですけど・・・線が太すぎて取り回し時にハンダ付け部分に負担が掛かり、パターンが剥がれてお蔵入りに。それが1回目の失敗でしたw
なお「リッツ線」と言うのは表面をコーティングされた細い2重線で、ライターで焼いて皮膜を弱らせてから擦り落とす事で通電するようになります。何故わざわざそんな事をしてまで使ったかと言うと・・・・元々がイヤホン線なので取り回しが楽で細くてもソコソコ丈夫と言う事と、実は侮れない程 音が良いと言った話があったワケです。 まぁ、一番の理由はスピーカーケーブルによる失敗が大きかったんですけどねw

そして最後に・・・ドーンと横倒しになって乗っているのが、元々裏側にあったコンデンサを外して容量をUPさせたコンデンサです。部品取りの中で一番容量の多い物を使った結果がコレなんですw 電源部分のコンデンサに対しては「電気を蓄える」と言う意味では容量の多い方が良いと思いまして。ただ、そうなると蓄電した後の放電にも時間が掛かるのでショートには気をつけて下さい。
ちなみに最初は立ててみたんですが・・・ハンダ部分の強度の心配もあったので、あえて倒しました。後はコンデンサの足元の基板に電源線を繋げれば、ハンダ付けによる改造が完了です。

ただ・・・はやり2度の失敗を通して分かった事が「パターンには無理を掛けない」と言う事で、コンデンサの足元や配線の根本をホットボンドで固定しました。
本来であれば取り付け用の穴があって、ソコを通してハンダ付けする物を・・・表面のパターンだけでハンダ付けされている場所に、無理やりハンダ付けをしてるワケですからね。これぐらいの固定をしておかないで後々外れてしまったら、スピーカーも「ただの苦労箱」になってしまいますからw
ちなみにボリューム側の配線も補強とショート防止の為にホットボンドで固定しています。

100均で買ったイルミネーション用のLEDは分解してLEDだけを取り出し、先端が凹んでいたのでヤスリで削って平らにする事と拡散するようにわざと濁らせました。抵抗はショート防止の為にマイナス側に繋いでます。なお、自分のように足の長さでマイナス側が分からない場合・・・LEDチップが載っている方がマイナスとなります。
今回は常時点灯で白が10個付いてるタイプの1個を使いましたが、他にも4色入りのもありますので好きな色で点灯させても良いでしょう。
自分が買った時には乾電池タイプのしかなかったのですが、USB電源タイプの物があったそうで、そちらだとLEDに抵抗が個々に付いていたと言う話もありましたから・・・今年のクリスマス時期までは、部品取りした抵抗を使って点灯させる事になりますw

そんなこんなで、元旦から2日までこの作業を行い・・・「3度目の正直」と言って良いのか分かりませんが、何とか改造も無事に終了しました。もちろんホットボンドで固めるまでに、電源の通電から音が出る確認まで済ませております。
この作業が終われば・・・最初に作ったエンクロージャの中にこのアンプを固定しボリュームとLEDを付けて、さらにスピーカーを付ければ完成なので、そこまではあともう少しですw


※改造や分解は自己判断にて行い、もしもの時にはその責任を負う事にもなるのでご注意を。

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