2021年5月3日月曜日

フルMDF・4SPオーディオ制作【エンクロージャー編その1】

 

前回に作成した設計図の寸法を見ながら、用意したMDFに書き込んでいきます。この画像では正面だけですが、ちゃんと側面・背面・底板・天板も別のMDFに描いています。なお、設計では見ていないMDFの厚さ3mmですが・・・一応設計の段階で余白に余裕を持たせていたので、実際に外周を書き込んでも大丈夫でした。そして実はもう一つ、設計図には書かれていない「ある秘密」がある事を、まずはココでお教え致しましょうw

さて、ケガキ終わったら今度は切り出しなのですが・・・今回はこの時に使用した「サイディングソー」を使ってスピーカーとパッシブの穴を開けます。前回は6mmと言う厚さだったので「ホールソー」を使ったのですが今回は3mmと薄いのでサイディングソーを使いました。微調整も可能なので線の内側を切るようにして後はヤスリで修正します。デコーダの方は左側に写っている金切りノコの刃が通るぐらいの穴を開け、そこから線の内側をカットしてヤスリで修正します。
なぜ金切りノコを使うのかと言うと・・・刃が細かいので断面がキレイに切れるのと、金属を切れるぐらいに硬いので、真っ直ぐ切りやすいと言う理由です。ぶっちゃけ丸ノコやジグソーを持ってたりするんですが、未熟な腕前なので安定の手動切りですwww それでも修正にヤスリ掛けは必須なんですよねぇ。

そうして出来上がったのが、この前面パネルのMDFです。カット面の内側はテーパーを付けて綺麗に仕上げました。ただ、表に出るのはパッシブラジエータだけなんですけどねw
ちなみに上で見切れている鉄ヤスリは直線用で、円の中は紙やすりで整形してます。高低音基盤のケガキがありますが、そちらは付けるスペースを描いたものですので、実際には無加工です。

もう一つ、大きな加工は必要なのは底板の電池ケース部分ですね。画像では電池ケースとMDFの幅が合ってませんが後でカットするつもりだったので間違えではありません。そして・・・設計段階では側面にあったスイッチはココに付けました。と言うのも、このスイッチは充電池を使用するかしないかの切り替えスイッチだったので、それなら電池ケースの隣りだろうって事になりましてw
なお、この場所は底面なのでそのままでは当然安定して置けないのでスイッチ分を浮かせる為の「インシュレーター」っぽいのを貼り付けてクリアランスを確保します。

カットしたMDFを仮置きしてみました。この時点でお気づきでしょうが、箱の内側に仕切りが設けられています。これが冒頭に言っていた「秘密」でして、今回スピーカーを高音と低音に分ける為に別々の用途となるスピーカーを選び、また配線が「高低音基盤」を経由する事で信号を高音と低音に分けて出力されるので、それならエンクロージャも分けた方が良いのではと思っていたのです。そして前回でも行っていた、中央に仕切りを入れる事で左右の音を明瞭化すると言う目的で箱の中には仕切り板が入っているのが見て分かるでしょう。

更に・・・パーツ設置後には車弄りで培ったノウハウも導入するのですが、それはまた後のお話と言う事で。

仮置きで問題がなさそうなので、今度は接着作業に移ります。背面に底板と天板を貼り付けてる画像なんですが、ここでは直角に貼り付ける為にセリアの木工ガイドとMDFの端材、そして固定の為にダイソーのクランプを使用しています。接着剤は安定の木工ボンドで、クランプが入るようにBOXティッシュで浮かせてますw

ボンドが硬化してから前面パネルにパーツをはめ込み、仮置きしてみました。設計図上では大丈夫でしたが、実際に合わせてみる時はドキドキしました・・・失敗すれば、またMDFの切り出しからやらなければならないのでw
結果はご覧の通り問題ありません。一番クリアランスの少ない電池ケースと前面パネルとの干渉もありせんし、スピーカー部分に至っては背面に余裕があるぐらいです。

パーツ配置に問題がない事を確認したので、中の仕切りと側面を貼り付けました。ここでは木工ガイドは使えませんので、おおよその直角で貼り付けてますw 内部は多少狂っても問題はありませんしね。なお中央の仕切りにはデコーダと電池ケースをかわす為のカットをしています。
ちなみに前面パネルを貼ってしまうと後からパーツを付けられなくなるので、その作業は一番最後となります。

前面パネル以外の接着が終わったところで、やはり加工精度の問題で接着面が綺麗に合わなかったので、紙やすりで整形しています。電池ケースはMDFの強度の問題で外した状態だと折れそうだったので、あえてはめ込んだまま整形してます。今は貼り付けられない前面パネルもしっかりと固定してから整形すれば、最後に貼り付ける時には綺麗に仕上がると思ってやっております。

こうしてエンクロージャーが完成しました。初の設計図からMDFの加工と接着で、正にイチから作ったワケなんですが・・・ここまでやっておきながら、一つの疑問は湧き出ました。それは・・・

「パーツ付けるの前面だから、最後に背面パネルを付ける方が良かったのでは?」

と言う事です。各パーツを繋ぐ配線の固定もあり、それを前面パネルにする事で最後に背面パネルを貼り付けるだけ方が効率が良いと思ったワケです。当初は天板と底板の直角を出す為に背面に貼り付けていたワケですが、それなら前面の裏側に側面パネルを直角で貼り付け、その後に天板と底板を貼り付ければ直角に貼り付ける事が出来ると思ったワケです。前面パネルの傾斜も側面パネルに沿わせるだけなので問題なし。そう考えれば考えるほど、前面パネルに貼り付けるメリットの方が大きいので・・・

次回は貼り付け直しから始まりますwwww

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