2020年8月2日日曜日

FAN-For Desk- 扇風機(デスク用)の改造


去年、ダイソーのハンディ扇風機が大流行してたのに・・・何一つ買っていませんでした。まぁ、それを知った時にはもう売ってなかったと言うのが正直な話なのですが。そこで今年こそは!とダイソーへ足を運ぶ度に扇風機が置いてないかチェック・・・最近、ちょっとライトネタに使えそうな物が出てきてないせいと言うのもあるのですが。

そしたら・・・去年の売れ行きが絶好調だった事もあり、今年はたくさんの種類の扇風機が販売されていました。その中でもひときわ自分の目を引いたのはデスク用のUSB扇風機です。
暇さえあればパソコンの前に座ってる自分、そうするとパソコンの熱もあってか地味に暑い時があります。家庭用の扇風機もあるのですが、そこまで必要ない時にこのサイズはとても嬉しい。ただ・・・ちょっと残念なところもありましたので、それを踏まえて得意?の改造で使いやすくしようと思います。


この扇風機は去年から発売されている物と形や性能は同じなのですが色は2色となり、薄いグレーと濃いグレーになりました。購入したのは濃いグレーの方です。
USB線は本体に直付けとなっており、その配線が白いのが自分的には残念ポイントですね。去年のはMicroUSB端子からの接続となっていたので・・・コイツもそのように改造しようと思います。そしてMicroUSB端子を付けるとなると・・・やりたくなるのは、18650電池を使った充電式です。

もうひとつ・・・悪いわけではないんですが、卓上で使うにはちょっと風量が強すぎるんですよね。そうなると音も大きくなるので、もう少し静かに・・・風量は3段階の調整付きスイッチなので、用途に応じて使えるように改造を施します。

何はともあれ、まずは分解。底にある4つの白い滑り止めの下にあるネジを外せば・・・ご覧の通り。USB配線は基板に直付けされており、スイッチを経由して上部にあるモーターへと繋がってます。なお赤黒線と基板はコネクタで繋がっているので脱着可能です。って言うか分解する為にはそうでないとならないワケなんですけどねw

そして、上部に繋がるこの筒・・・実は18650電池が丁度入ります。台座部分は薄いので、この筒を利用するしかありません。

続いては上部を分解・・・羽部分とは3本ネジで止まってます。下の基板から繋がった赤黒線が中を通ってモーターと繋がっているのですが、この時は先に基板から配線を外しておかないと、配線に無理が掛かって最悪断線させる事にもなりそうなので注意して下さい。それぐらい細い線で繋がっているワケです。
さて、今度は筒の中に18650電池を入れる為に、さらに上部を分解します。

まずは左右にあるプラスチックのピンを内側から押し出してから抜いて、ネジ止めされてた部分を後ろにスライドさせると外れます。筒状になれば今度は台座から引き抜く事が出来るので上から押して台座から筒を外します。
その後は筒状の上部先端にある爪(画像参照)を外す事で、やっと18650電池を入れる準備が出来ました。この辺りの分解は情報が全く無かったので手探り状態でしたが、何とかなるのも100均商品の強みですかねw

ご覧の通り筒の中は空洞ですが2つを合わせる為の凸凹があり、その位置が18650電池を収めるのに絶妙な位置なんですよね。まるで、この筒に充電池が入る事を想定されてたような・・・そんな印象を受ける作りです。
筒の下にはスリットがありますが、これは配線を通す穴なので18650電池を収めた時に通す配線もココを利用します。と言うのも・・・制御は台座にある基板で行うので、電極からの配線を繋ぐ必要があるからです。


ただ・・・実際に18650電池を収めるとなると、色々と必要な物が出てきます。その一つが「電極」でして、今回はボタン電池の電極として使われているものを流用し、片方には何処かで使われていただろう電極のスプリングをハンダ付けして、それに配線を繋げています。なお赤黒線は電極にある隙間を通してますが・・・スプリングの厚さもあるので充電池が入っても問題ありません。電極もそのままでは若干大きいので削り、背面は元々の合わせ目を利用するので固定の必要もありません。また上側をスプリングにした事で配線だけではなくスプリングの劣化も防げるのではないでしょうか。
筒を合わせて問題なければ赤黒線を通した状態で台座を筒に通すワケなんですが・・・先にモーター部分から出ている赤黒線を台座に通した後に、筒を入れると言う順番でないと元には戻りません。最初、それに気付けなくて再度分解したのはココだけの話ですw
この時、電極から繋いだ配線は赤黒線と同じルートを通るように配線の向きを合わせて下さい。そうしないと充電池を入れた時に干渉してしまうので。実際、ココでのミスもあり計3回はココを分解してたりしています。


反対側の電極にも、ボタン電池で使われていた物を使います。後は元々配線が出ていた所を加工してMicroUSB端子を付けて、充電基板を経由してスイッチ基板へと繋ぐようにしました。なお、この画像ではわかりやすいようにスイッチ基板を外して表側を上に向けています。

ちなみにスイッチ基板の方は電源を繋ぐ場所が裏表にあるので、お好きな方をお使い下さいw


各配線を繋いだ後にスイッチ基板は元に戻し、MicroUSBは差し込まれた際に後ろへ引っ込まないよう、ホットボンドで固定します。充電基板にあるLEDの動作確認が出来るように台座の表側に穴を開け、その位置を合わせてホットボンドで基板を固定。底蓋の内側には電極を貼り付けて配線を基板に繋ぎ、後は蓋を締める事で充電池と接触するので通電すると言うワケです。わざと電池を逆さまにする事のメリットとして、このように作業のを楽にすると言う事にもなります。


とりあえず当初の目的である、MicroUSB端子化と充電池化が完成したワケですが・・・そのままスイッチを入れるとブンブンうるさいし、3段階目になると勝手に止まります。元々5vで動かす物を3.7vで動かしているせいだと思ってはいたんですが・・・まずは回転数を落として静かにしようと言う事で、行き着いた先は画像の場所でした。逆を言えばこの場所でなければモーターは回りませんでした。ちなみに使っている抵抗は22Ωなんですが、これぐらいだと回転数も適度に落ちてうるさくないし、3段階目も使えるようになりました。

ただ、これにもまだ問題がありまして・・・長時間使用すると、外側から触っても分かるぐらいに抵抗が熱を持ちます。そこで一回り大きい抵抗を用意したワケですが、丁度よい抵抗を持ち合わせていなかったので10Ωを2個直列に繋いで20Ωとしています。そして念の為にアルミテープで放熱させたワケですが・・・直に貼ると通電して抵抗の意味がなくなってしまうので、フィルムテープを貼ってからアルミテープで放熱させるようにしました。



抵抗は元々、電圧を下げる為に余る電圧を熱として消費する役割を担っているのですが・・・これほどまでに熱を持つとは思いませんでした。そこで、抵抗を入れる前の電圧を測ってみると・・・電源が充電池の3.7vでも弱で5.3v、中で7.1v、強だと9vにまで上がっている事が分かりました。
要するに、スイッチ基板では昇圧回路によって電圧を段階的に上げる事で回転数を変化させていたと言うワケです。それなら今までのライト改造のように上限が5vの抵抗を使うとアツアツになるのは当たり前ですね。もっとも、今回使用した抵抗が何vまで使える物なのか知りませんが・・・手持ちにはコレしかなかったのでw

多少の不安は残っているものの、現状ではこれ以上の事は出来ないので良しとして完成・・・させましたw
充電地化した事で配線なしで扇風機が使えるし、風量を抑えた事で静かに快適に風を送ってくれます。3段階の他に角度も変更出来る点は元々からあるのですが良いですねぇ。もちろん配線に繋いでも使用出来るのは当たり前として・・・単純に扇風機としての性能も良いかと思います。モーター部分も覗き込むと剥き出しっぽく見えますが、安物にあるミニ四駆みたいなモーターでもないですしw

昔は扇風機と言えば羽が4枚ばかりだったのですが、これは7枚・・・枚数は多いほうが良いと思うのは、古い考えを持つ自分だけなのかもしれません。



さて、今回の改造に辺り・・・実は違うタイプの扇風機を2種類買ってました。去年一つも買えなかった事もあり、今年は目を光らせて早めにゲットしていたワケです。左から今回改造した扇風機、クリップ型の充電式扇風機、そして今年から出た折りたたみ式扇風機です。当初は右側の扇風機を購入し、その良さに思わずクリップ式も購入したワケなんですが・・・風量や電池の持ちが若干違うので、用途に合わせて購入する事をオススメします。こうして並べると、やはり今回改造した扇風機が一番大きいワケですが・・・もちろん風量は一番強く、でも3つの中では一番静かです。

ちなみに・・・このラインナップを見て、去年爆売れした「ハンディ型」を買ってないと思った方は多いのではないでしょうか?まぁ、実際はこの3種類があれば、もう必要ないと思われる方も居るでしょうけど・・・安心して下さい。

100均じゃないなけど買ってますよwww

最近、100均品に限界を感じて来てますけど・・・逆に100均でなければ改造してまで使う事はないだろうと思ってますので、コレはコレで良いのではないでしょうか。とりあえず今年は買えなくて後悔する事なく、涼しく快適な夏を過ごす事が出来そうです。

※2021年 追記

今流行り?の「ワイヤレス充電」に対応するべく、AEでレシーバーを購入し充電基盤に付いているMicroUSB端子に繋いで完了。QI充電器は持ってるので、その上に置くだけで充電が可能となり更に便利となりました♪

後は、これに首振り機能が付けば最高なんですが・・・流石に改造では無理そうなので、そのうちダイソーで売られないかなぁw


※改造や分解は自己判断にて行い、もしもの時にはその責任を負う事にもなるのでご注意を。


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