2019年2月27日水曜日

300円スピーカー改造【エンンクロージャー編】

今回の改造は大ボリュームなので、項目毎に紹介させて頂きます。
栄えある300円スピーカー改造の第一回【エンクロージャ編】と言う事で・・・まずはコンパクトにまとめられているプラケースの変更から行いたいと思います。
前回のブログではこのケースの良さを語りましたが、所詮はプラケース・・・そしてスピーカーの良さを生かし切れてないかとも思いまして、まずはココから改造を始めました。


エンクロージャと言えば「MDF」ですね。ですが自分自身でスピーカーを改造するのは始めてだったので、まずは無難な100均箱を2個購入して加工する事にしました。
ちなみにMDFとはおがくずを圧縮して固めた物で、一時はスピーカーBOXにも使われていた素材です。今では100均でも買えますが板から箱を作る手間と加工精度が求められるので、今回は手を抜きましたw

この箱はMDFではなく合板で、裏は薄いベニヤみたいな物なので加工しやすそうと言うのもあります。

ひとえに100均の木箱と言っても色々なサイズがあります。最初は四角いBOX型を購入したんですが、この箱だとスピーカーのプラケースがすっぽり入るサイズとは言え、置き場所的にはサイズが大きくなっただけw
今回の改造はエンクロージャのサイズUPはもちろんの事、背面にあったダクトを前面に持って来れないだろうか?と言う考えがありました。そしてスピーカーの位置を高くすれば、よくあるスピーカーのようになるのかなぁと思いまして。それなら薄い方が設置場所にも困らずに良いだろうと言う事で、先の薄型木箱の採用となりました。

さて、まずは加工を始める前にスピーカーを取り付ける為の穴のサイズを調べるワケですが・・・その他にもアンプとボリュームの位置、そしてダクトの位置も決めなければなりません。
と言うのも、スピーカーは箱の上部に付ける事は決めましたが、アンプとボリュームは大抵その下になりますし、ダクトを前面にとなると・・・デザイン的には一番下に作る「スリットダクト型」が一番無難そうかなぁと考えたワケです。
ちなみに箱を加工する為に丁番は不要なので取り外しますw

まずスピーカーは分解すれば穴のサイズを測れますが、約5cmの穴を開ければ良いです。とは言え、問題はどうやって開けるか・・・ですねw
自分は車弄りの際に購入したホールソーを持っていましたが、この合板だとノコの刃でササクレを起こすので「サイディングソー」と言う、壁に穴を開ける工具で穴を開けました。仕上げには紙やすりで角を落としてやれば「それらしい物」が出来上がります。
そして一番下に作るスリットダクトですが・・・ただの穴だけなのもどうかと思い、ダクトの内側に細工を施す為にちょっと大きめの穴となりました。カットはノコギリでも出来ますが、やはりササクレるので「超音波カッター」で焼き切り、木工ヤスリで整形し、仕上げはもちろん紙ヤスリですw

ダクトの細工では箱の内側にMDFの板を斜めに差し込んで、背面から出る低音をホーンのようにして前面に出すようにしました。このように背面の低音をダクトを通して出す方法を「バスレフ」と言い、プラケースでも同じ方法で出してはいるものの、それが背面なのでスピーカーの後ろに置いてある物によって影響を及ぼすので、今回は前面にしました。
ちなみにスリットではなく筒状でも同じ事なんですが・・・今回は見た目を取った事、ホーン状にする事で音の増幅を狙ってみました。

なお、このようにスピーカーの背面から出る低音を出す方法として「ダブルバスレフ」「バックロードホーン」「パッシブラジエーター」等がありますが、一番場所を取らずシンプルに出来るのが今回採用した「バスレフ」方式です。

ダクトに仕切り板を入れたので、アンプとボリュームはその上に決めました。ちなみにアンプとボリュームは片方にしか必要ないので、基本的には右側のスピーカーの右端に付いているのが一般的ですねw

画像では加工した蓋部分と背面の箱部分を合わせてますが、背面には配線用のコードを出す必要がある為に穴を開けてあります。

画像を見て左側がスピーカー同士を繋げる為の配線穴で、右側がUSB線とイヤホンジャックの配線を通す穴となっており・・・って、すでに配線を通してますねw
さて、これで木箱自体の加工も終わり、後はスピーカーとアンプ、そしてボリュームを付けて蓋と箱を接着すれば完成・・・と言いたいところなんですが、ここで一つ注意してもらいたいのが「木は湿気で音質が変わる」と言う事なのです。
音質だけでなく木自体も歪んでしまうので、それを防ぐ為にニスを内側に塗っておきます。自分は100均のニスを3、4回は重ね塗りしたでしょうか・・・選んだニスがたまたま乳白色だったので、その効果が分からなかった為ですw
特に仕切り板に使用したMDFは湿気を吸収しやすい素材なので、ウーファーBOXを作った後の音質の変化に驚いた・・・なんて話もあるとか。あと湿気を吸うと言う事は素材が木なのでカビの発生や老朽化を抑える為にも、ニスでなくても何かしら施工しておいた方が良さそうですね。

ここまでやって、やっとエンクロージャの完成です。正確には最後の仕上げや蓋と箱の接着が残っているんですが・・・後は中身のスピーカーとアンプ、そしてボリュームを付けた後のお話なので、それはまた後日と言う事で。

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