2019年7月5日金曜日

サウンドバー制作(完成編)










これまでに制作したエンクロージャとアンプ類を組み合わせて完成となる「サウンドバー制作」編も、これで最終回となりました。ここまで来るのに色々とあったワケですが・・・それらが合わさる事で、また新たなる問題に直面する場面もありました。ただ、そうやって試行錯誤の末に満足する一品が出来上がれば、その喜びも人一倍になるかと思います。
ライトの改造は明るさや実用性を求めましたが、オーディオ関連の改造はライト改造よりも奥深く好みも分かれるかと思います。その分 自分の納得が出来る物が完成すれば、その喜びはライトの改造よりも大きいかと。もっとも、それは自分の中での話となってしまうかもしれませんけどね。
・・・それでは、完成に向けて話を進めて行こうと思います。




まず、完成したエンクロージャに充電基板をホットボンドで貼り付けます。
ここで注目して頂きたいのは2色のホットボンドを使用している点で、基板の固定には黒のホットボンドを使い、LEDチップのある場所には透明なホットボンドを使っている事です。その上にアルミテープを貼り付ける事で本来であれば基板の上部で光るLEDを側面に向けて光らそうと言う発想からです。この方法は前のライト改造で行った事にヒントを受けて実施してみました。黒のホットボンドは固定と遮光を兼ねて使用する事で、エンクロージャに開けた穴の隙間を埋める事が出来て、結果として透明なホットボンドの部分のみ光を通す事が出来るようになりました。

MicroUSBを差し込む場所をこのような形にしたのも、上記のように行おうと思っていたからです。これにより配線を差し込んで通電さえあれば、左側の透明なホットボンドからはLEDの光を通して充電の確認する事が出来て、さらに上部に貼ったアルミテープにより光の反射を利用してより明るく点灯し、その事が確認しやすいようになりました。
唯一の失敗と言えば・・・木の厚さ分、接続端子が引っ込んでしまう事と、サイズを参考にしたMicroUSB配線の端子部分が小さかったので、ココに差し込める配線を選んでしまうって事ぐらいでしょうかw

充電基板から繋がるモバイルバッテリーのケースはホットボンドで固定します。周りを隙間なく塞ぐ事で「密閉型」を実現させました。また密閉と言う概念で言うと、先のMicroUSBの差し込み口もホットボンドで塞いでいる為に、同等の効果は得られると思ってます。
またこのケースは背面が蓋となっているので、このように固定しても背面の蓋を開ければ18650電池を脱着する事だって可能となるワケです。
サウンドバーの多くが電池を内蔵してしまうので寿命が尽きれば有線でしか使えませんが、これならそのような問題はありません。もっとも、そこまで使うのか?って質問はなしでw

蓋となるMDFの方はスピーカーとパッシブラジエータを木工用ボンドで接着し、補強を兼ねてホットボンドで固めました。ただ、厚くなると干渉してしまうので薄く伸ばしているのですが。ちなみにデコーダはネジ穴があるので木ねじで止めてます。
配線の方は自分の中で流行ってた「単線仕様」にて繋いでます。ただ、取り回しの関係で左右で長さが違う事や、端子を逆に付け替えたのでスピーカーへ繋がる向きも逆になってしまったのですがw


さて、300円スピーカーではコーン紙が剥き出しだったのですが、今回は前面にパッシブラジエータもあると言う事で・・・一般に売っているサウンドバーのように何か覆える物はないかと思ってググってみました。
鉢の底に敷くマットや編み物に使う格子状のプラみたいな物を被せると言った案があったのですが・・・それよりも手っ取り早く出来そうだったのが「防草シート」でした。見た目がメッシュっぽく強度もありそうなので、ピンと張ればコーン紙やパッシブラジエータの保護になるのではないかと思いましてね。
ちなみに当時はグリーンxブラウンのしか売ってなかったので、あえて300円スピーカー改造の時に使ったウォールナットのニスを再利用したと言う経緯があったり。

こうして・・・最後にMDFと長箱部分を接着するワケなんですが、デコーダを差し込んだ部分はお世辞にも「密閉型」とは呼べず、隙間だらけです。かと言ってそのままホットボンドで固めてしまうのもナンセンスかと思いましてね、まず隙間をテープで塞ぎ、その上からホットボンドで固めてみました。こうする事で隙間が埋まるだけでなく、テープを剥がせば基板を痛める事なく取り出す事だって可能となるワケです。
もっとも・・・基板を取り出すと言う事は、長箱を破壊すると言う事なんですがw

MDFと長箱を接着する際の一工夫として、クランプで押さえる部分には防草シートを接着せず、接着後に貼り付ける事で圧迫痕を残す事なく接着する事が出来ます。MDFと長箱との多少の歪みやチリ合わせもこのクランプで行えば、硬化後にはきちんとしたエンクロージャになると言うワケです。
また今回スピーカー部分を傾けると言う事で長箱の高さより長めにしたMDFですが、その接着部分に負荷が掛かっても剥がれないように木工用ボンドを盛っておきました。硬化と言う事ではホットボンドより適任かと思いましてね。

最後にボンドが硬化して接着されたら、防草シートを同様にボンドで貼り付けて乾燥したら完成です。

このブログを書きながら、このサウンドバーを鳴らしているワケですが・・・やはり低音の出方はダクトよりもパッシブラジエータを使った方が、キレの良いサウンドを奏でていると思います。それも元はと言えば300円スピーカー本来の実力なんじゃないだろうかと思うぐらいに。まぁ、実際に鳴らして気づいたのですが・・・このデコーダにはEQ(イコライザー)設定があるようで、それで好みの音質にしているって事もあるんですがw

Bluetoothはもちろん、USBにも対応しているデコーダですが、残念の点が一つだけ・・・それはSDカードに対応していても、いざSDカードを差し込むと舌のようにベロンと出てしまう事でしょうかw これがMicroSDカード対応だったら、そうではないでしょうけど・・・そのような商品はAEにはありませんでした。
そんな訳で今は省スペースなミニUSBに音楽データを入れて、音楽を流しています。

充電式なので持ち運びもOK、傾けているとは言え薄型なので置き場所にもさほど困りません。そして、何気に便利なリモコン付き。これで、自分のコダワリが詰まった至極の一品が、また一つ完成しました。



※改造や分解は自己判断にて行い、もしもの時にはその責任を負う事にもなるのでご注意を。

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